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高音質ストレージを探す旅④ナンバーワンSSD決定!!!編

2021.05.18

さて今回は③でも少し触れた、これまでの検証の確認と、不確定要素の確認作業です。前回ブログでの「混乱」の元となった確認作業で御座います。 ですがそのお陰で、ヨーロピアンサウンドコンテスト1位2位入賞への大きな力にもなりました。 これまでの検証で確認できた事は以下の通り。 ①SSDによる音質差は存在する。 ②固有の音色も存在する。 ③SD、USBメモリなどと比べ、SSDの方が概ね音は良い。 ④容量による音質の差も確認。 と、こんな感じの検証結果で、集めたSSDの中での順位も確定していました。 ですが、試聴環境により微妙に順位が変動する事もありましたし、楽曲や音源の品質により評価が変わる事もありましたので、この辺りのモヤモヤを解決すべく、当店のお客様でもあり、店主の旧友でもあるO様にご協力いただき、エグエグなシステムにて最終検証をすることにしました。 写真がその環境なのですが、YGアコースティック、アポジー、B&W、タンノイとスピーカーだけでも家が建つ程のラインナップでして、検証には打って付けと言いますか、このシステムでの正解を正解としなきゃ、何が正解なの?って事でご協力いただきました^^; SSDトランポはこれ
ROON core intel第10世代Core i7 NicRook
いわゆるミニPCです。
ハイエンドなホームオーディオってUSBストレージを鳴らす環境って、あまりメジャーじゃないようで色々な機器にぶっ刺してみたんですが、この子しか反応せず^^;
この子はO様が最近導入したROON環境構築のための物だそうです。
これがROONのコントロール画面
ROONっていわゆるメディアプレイヤー的なソフトなんですが、海外のハイレゾ配信サイトと紐付けする事で、例えば特定のプレイヤーが参加してるアルバムや楽曲が一気に見えたり、色々便利っぽいです。
これがDAC群だそうです^^;
Esoteric GRANDIOSO-D1
リクロック系のユニットやらなんやらで、ただデジタル音源をアナログに変換するだけでも、こんな物々しい感じのシステムです。
プリアンプ。
Jeff Rowland Coherence2
興味のある方は調べていただくとわかりますが、まぁ目玉が飛び出るくらいのお高い子です。
パワーアンプ
Pass X1000 Supeaker
アイアンマンのアークリアクターではありません^^;
機器全部がいちいち高額なので、間違って倒しちゃったらどうしようとか考えちゃうと身動きが取れなくなります^^;
スピーカーはこちら
B&W Signature800 本当はYGアコースティクスで聴きたかったんですが「これ飛ばしたら3桁逝くぞ」のO様の言葉に即時退却でして^^; 最後にちょろっと聴かせていただいたんですが、アンプも立ち上がったばかりで本域の音は聴けずでした^^; でも、800Signature様を前に、なんと贅沢なこといっちゃってるんでしょう^^; バチが当たるぞ^^; と、ここまでのシステムで得られた結果を基準とすれば、これからどんなシステムで検証したとしても、評価がぶれずに済みます♪
では検証開始♪
先ずはこれまでの検証結果で得られた順位の確定です。
貴重なお時間を割いてご協力いただいていますので、最低限検証に必要なものだけに絞り持ち込んでいます。
試聴環境は前述のシステムで、試聴曲は「混乱」編でご紹介した楽曲を使用しています。
いざ検証!
と、その前にこれまでの検証結果について。
検証の環境としましては「混乱の中で準備編「を参照ください。
1位
レキサーメディア:NM700(500GB)
2位
レキサーエディア:NM600
シーゲート: firecuda520
ウェスタンデジタル:SN750
3位
ウェスタンデジタル:SN850
サムスン:850EVO
メーカーA
メーカーA②
メーカーB
と、こんな感じの順位でした。
1位に関してはSSDを集め始めた当初より、不動の1位って感じでした。
特に中域から高域の分解能がすこぶる良く、他を寄せ付けず圧倒的な1位を保てた原因です。
バルトロメイでは、弦の質感、ホール感、SNともに良好で、ゾクッと来るようなリアルな音が出ています。
鬼太鼓座では、冒頭の小さめの太鼓の音にも、しっかり胴の音を感じさせ、バチの音も軽くならず、その太さなども手に取って見てるようなリアルさです。
すべての太鼓が鳴る時も、混濁せず一つ一つの太鼓が立ち、迫力のある再生です。
一方、中域以下が少し薄い印象で、特にジャミロクワイは少しうるさく感じ、ビート感も薄くもう少しなんとかならないかな~といった印象です。
これはダイアナクラークを聴いたときにも、ボーカルの薄さといった印象として感じられましたが、これは好みの範疇でなんとかなりそうでした。
あと、500GBと250GBの音質が全然違いました。
これはキャッシュの大きさが起因してるのか、コントローラーのチップやその他マテリアルの違いなのかはわからないです。
これがオーディオ機器ではないSSDならではの怖い部分だと思います。
基本的に音質は担保されていないSSDですので、マテリアルの変更時も音質は全く加味されず、これが致命傷となって音質ガタ落ちってことも十分ありえます。
2位は1位のレキサーメディアの下位グレードの物と、ウェスタンデジタルのブラック、シーゲート。
レキサーの印象は1位のレキサーとほぼ同じですが、クオリティー、SNの面で2位となってます。
ウェスタンデジタルは、上位グレードの850を抑え2位となってます。
ですが、850に関しては、認識するケースが少なく、もし同条件での検証であれば順位が変わる可能性があります。
シーゲートは検証後半に買い足したもので、実際はこのときには手元になく、あとからの検証でした。
これだけ揃えた中での2位ですので、音質はどれも良かったです。
ですが、1位とならなかったのは、それぞれウィークポイントが2つ以上存在したことです。
3位はほとんどのM.2 NVMe規格のものがこの順位です。
ウィークポイントは2つ程度で、他は上位に比べ加点が少なかったって感じです。
逆に3位以下に関しては、これだけ上位で良いものが揃ってるので、改めて購入する必要はないかな~ってかんじです。
でも、SDやUSBメモリ、SATA規格のものよりは音は良かったです。
総じてSSDは音が良いです。
これは好みとかの問題ではなく、単純に音質が良いです。
情報量も多く、音の立ち上がりも速い。
SNも良いので見通しも良い。
アンビエントや音のディティールも明瞭。
ダイナミックレンジも広いので、迫力もすごい。
ただ、SSDに関してはオーディオ機器ではないので、メーカーやモデルによってばらつきがすごい。。
オーディオ機器であればNGとなってしまうような、F特のばらつきや、帯域によりばらつきのある感じがあります。
検証にあたっては、加点よりも減点方式がメインとなる感じです。
欠点の少ないものが有利ってことですね。
少なくとも現時点ではそうでした。
では、このことを踏まえ、この先の記事を読み進めてください。
では、検証開始!
先ずはここまでの検証で、1位が確定してたSSDから順に下位へと聴き進めます。
良いものから順に聴いていきますので、1位の音がリファレンスとなり、下位との音質差が明確になりますので、評価の確認作業としては最適かなと思います。
先ずは暫定1位のSSDから!
うんうん♪
この感じ♪
でも、これまで感じてた音の薄さがちょっと目立つ感じだな〜。。
これがリファレンスか~
順位の変動はなさそうだね~
次は2位のSSD(同点2つ)
うんうん♪
1位のSSD同様クオリティーは高いね〜♪
音質に関しても1位との差は、これまでの検証とほぼ同じ、、、?
あれ?
3位(同点4つ)
ん???
これイイかも♪
次のは?
う〜んイマイチかな?
次は?
えっ?????
これやばくない?????????
次は?
えええええええええええええええええ!
なにこれえーーーーーーーーーーーーーー!
えっえっえっ???
なんか順位が大きく変動してない???
改めて順位を整理してみると、1位2位が大きく転落、それに変わり3位でくすぶってたものが一気に上位に躍り出ました!
はぁ?????????????
これまで不動の1位に君臨していたレキサーは3位~4位に滑落し、2位のレキサーも大きく順位を落としました。
シーゲートは、実際はこの検証のあと入手していますので、順位は変わらず。
ウェスタンデジタルはなんとか2位を死守できました。
これに変わって大きく順位を上げたのが、メーカーAの2枚。
聴いたときに「あれ?なにこれ??」ってくらい大化けしました。
この検証当時、私達の感性はかなり尖ってる状態でして、目隠し状態でSSDを入れ替えても、何が鳴ってるのかわかるほどだったのですが、これは全然わからず正直困惑しました。
それほど印象が変わりました。
検証に際し、当初からお客さん交え2名で検証を行ってきたんですが、当然二人の意見が分かれることもあり、実は私はこのメーカーAのに関しては、絶対何か秘めてるはずだと感じてました。
が、正直ここまでとは思ってませんでしたが^^;;;
最終評価後の順位
1位
メーカーA
2位
メーカーAの②
3位
ウェスタンデジタル:SN750
シーゲート: firecuda520 サムスン:850EVO 4位 レキサーメディア:NM700 ウェスタンデジタル:SN850
うぅぅぅぅぅぅぅ。。
全く評価が変わってしまいました。。
順位変わらずってものもありますが、1位2位が大きく飛び出し、その他の全体の順位が下がり、合わせてレキサー群が大きく順位を落とす結果に。。。
1位のメーカーAの音は、レキサー程の中域~高域の分解能は良くないように聴こえますが、実はしっかり情報も出てまして、これは後の検証でも明らかになりました。
すべての帯域で欠点という欠点が見当たらず、バランスも非常に良いです。
音が薄くなりがちなSSDなんですが、この辺りも全く問題なし。
めちゃめちゃバランスが良いです。
情報量も低域から高域まで、すべての帯域で半端ないです。
項目別に点数をつけるとすると、いくつかの項目で他のSSDに劣る部分もあるんですが、これも別のファクターでなんとかなる見込みもついてますので、この先化ける可能性を大きく秘めた状態の圧巻のナンバーワンです。
実はこれまでの結果に関しまして大きなヒューマンエラーが起因しております。
こういった検証の際は、評価が偏らないように複数人で検証するのが常套なんですが、評価がぶれすぎてもいけない。
なので、ある程度互いの評価基準を合わせる必要があるんです。
もっと人数が増えると、この作業無しで良いのですが、2人ですのでこの作業はどうしても必要になります。
で、試聴曲も複数用意し、試聴ポイントは各々って感じで進めるんですが、やってるうちにどうしても似たポイントで評価してしまったり、だんだん評価が偏ってきたりするんです。。。
普段からこういった作業をされている、評論家の先生方でしたらこんな事はないんでしょうが、未熟な私らでは気をつけてても偏ってきてしまうようです。。
なので、今回の検証は間違いなくやってよかったです。
っていうか、見切り発車でここに書かなくてよかった^^;
改めて店内デモボード、各車両で試聴してみましたが、確かに最終検証での順位は正解でした。
もう一つの原因は、カーオーディオってホームオーディオに比べ電源が弱く、またスピーカー環境、車室内アコースティックで、低域の収束がよろしくない場合が多く、低域側が薄くてもそれが表立って目立つことがないんです。
それにSSDの音質に圧倒されたのは、当初主に中域から高域の分解能だったりしましたので、そこにばかり目がいっちゃってのもあります。
レキサーだけが加点方式になっちゃってました^^;
それにしてもありえない順位の変動でした。。
あぁ恥ずかしい^^;
しかし、この最終検証で自分たちのミスも補正できました!
で、これまでSSDを購入される際のおすすめをウェスタンデジタルのSN750にしてきた理由もわかったと思います。
最終検証前の順位とあとの順位と見比べていただくと、これと、シーゲートだけが順位が変わってないです。
シーゲートは良さげなんですが、ちょっと癖がありそうですし、入手のしやすさからもウェスタンデジタルがおすすめです。
それに、マテリアルの変更など少なそうなのもウェスタンデジタルですし、オーディオ機器に採用されてるのもウェスタンデジタルが多そうです。
音質を担保しやすそうってのも、ウェスタンデジタルをおすすめする一因です。
さて、SSDの選定に関しては、ほぼこれで決まりだと思います。
前述のように予告のないマテリアルの変更って要素もありますので、これで最後にはならないかもしれませんが、ひとまずこれで確定です。
で、今回の検証でわかったのは、やっぱホームの音ってすげぇって事と、がしかし、カーの音もかなりやばいレベルに来てるんだな-って事でした。
かなりやばいですよ、まぢで。
あと、音質の担保って意味合い以外で、チューニングアイテムとしても使えそうだと感じました。
例えば今回大きく順位を落としたレキサーですが、音が良いのは間違いないんです。
しかしF特のバランス、分解能のバランスなどで大きく順位を落としはしましたが、逆に例えば純正オーディオや、低域の甘いシステムで鳴らした場合、大きな武器になる可能性があります。
申し訳ないのですが、1位2位に関しての情報は開示できません。
このメーカーを検証に入れたのは、今回色々ご協力いただいた方からの情報です。
それに一緒になって検証してくれたお客様も、かなり大きな出費をしてますので、ここまでが限界とさせてください。
さて、最優秀SSDは確定しました。
ケースも確定しております。
が、これはSSDの単体での評価です。
環境が変わればどうなるか?
ヨーロピアンサウンドコンテストのエントリー車両のシステムは、今回の1位のSSDを音源にしました。
ですが、ケーブルに関しては数百円で売ってるUSB2.0ケーブルです。
これは現在進行系で取り組んでるのが、USB電源の強化。
これが確定するまで、お高いケーブルが使えずでして^^;;;
ですが、現状でも超高級ケーブルで電源強化なしよりも、かなり音が良いです♪
気になってた部分が全て解決し、これまで聴いたことがないレベルの音が鳴っています。
どの項目に関してもナンバーワンって言えるレベルにまでになりました♪
バルトロメイの弦の質感、グルーヴ感、胴鳴りの美しさ、サイズ感、ホールの響き、アンビエント、などなどどれをとっても一級品です。
最初にこの環境でデモボードで聴いた時は、これぞ圧巻って感じで、ふたりとも荷動きが取れないほどで、通常最後まで聴かないんですが、最後まで聴き入っちゃいました。
ちょっと涙が出そうなくらいでした。
ジャミロクワイも良いです。
ダンピングの聴いた低音も軽くならず、しっかっり出てるので気持ちが良いです。
大音量時もぐしゃっとならず、1音1音が明瞭かつ程よいぱわーが乗ってます。
鬼太鼓座でも、それぞれの太鼓の違いが明瞭に聴き分けることが出来、バチの音もリアルで力があります。
すべての太鼓が鳴ってる時も、破綻することなくそれぞれの音が生きてます。
ダイアナクラークでは、これまでは少し薄まる傾向にあった「色」に関しても、きっちり描かれてます。
こんな表現豊かに歌ってたのかと、改めて凄みを感じました。
総じてSNが良く、ダイナミックレンジが広いですので、表現力が豊かで迫力のある生き生きとした音になってます。
音楽に浸るどころか、心酔できる音です。
ジャンルを問わず、音源の良し悪しを問わないのがまた良いです♪
この強化も実験段階のオーディオレベルとはかけ離れたパーツの寄せ集めですので、伸びしろはかなり期待でいます♪
先程チューニングアイテムとしてのSSDのについて触れましたが、音の立ち上がりが異常に速く、これが起因してるのかダンピングがめっちゃ良くなります。
これは現在純正ウーファー、ドアへの対策が全くされていない当店セカンドデモカーの「ゴルフ」でもご確認いただけると思います♪
内蔵アンプで鳴ってるんですが、たぶん全くわかんないと思います。
ちょっとビビりますよ^^;
SSDの方は、ゆくゆくは何らかの形で提供できるようにしたいと思ってますので、期待しててくださいね~♪
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