第62回 秋田にある梅田電装で行われたミーティングの様子。
極!石田塾
2025.07.07
4月6日に行われたミーティングが思いの外楽しかったので、早速報告します。ミーティングを行なったのは秋田市にある梅田電装。サウンドミートに何度も足を運んでくれている三浦さんのお店で、僕は初めておじゃましました。そんなこともあって、お店の近くまで行って少し迷ったんですが(笑)開始時刻の11時にはしっかり間に合いましたよ。
集まったクルマは10台。プロショップが少ない秋田だから、どれだけ集まるんだろうと心配していましたが10台も集まれば上々でしょう。山形から来てくれた加藤さんや僕のFacebookを見て岩手から駆けつけた作山さんもいて、カーオーディオ好きのフットワークの軽さには感心します。
クリニック形式のミーティングだったんですが、サウンドミートの時のような細かいチェックはしません。僕が重視するのは位相が合っているかで、位相さえ合っていれば多少の帯域バランスが崩れていたとしても、こんな音が好みなんだなで済みます。だから何はともかく位相。これが最重要ポイントです。
その上で帯域バランスは整っていた方が聴き心地が良いし、左右バランスがきちんと合っていればステレオ感が格段に向上します。そのあたりを順を追って聴いていって、何かあったらアドバイスしていくわけです。多少、ハイ上がりだったりとか、低音出過ぎとかは、その人の好みの範囲。自分の好きな音で楽しんでいるわけだから、そこにケチをつけることはありませんよね。自由です。
実はミーティング前には、もっとレベルが低いんだろうなぁと思っていました。が、それは大きな勘違い。参加者みんながかなりまともな音を出していて、びっくりしました。もちろん中には低音が出過ぎていて中高域をマスクしてしまっているようなクルマもありましたが、その人は「走り出すと低音が消されてしまうので、あえて上げている」とのことで、わかってやっているんだったらOKということにしました。
またセンターにあるべき音像が右側に偏っているクルマがありましたが、その人はどうも右側に偏る傾向があるようで多分、左右の聴力が異なるんでしょう。このように聴覚には個人差があるわけで、そこを指摘したところでどうなるわけではありません。普段聴いていてその人に最もしっくりくる音が正確なわけだから、これもOKにしました。
趣味で楽しんでいるカーオーディオなわけですから、人からとやかく言われる筋合いなどないというのが基本です。だから基本的にはなんでもあり。でも位相ズレだけは気持ちが悪いだけなので、そこは直したほうがいいだろうと指摘します。今回も低音がズレズレのクルマが何台かあり、そこだけは修正を促しました。
音楽を聴いて、なんの違和感もなくすんなり楽しめるのが良い音の証で、なんか気になる部分が出てきたら、それはどこかがおかしいということでもあります。だから自分のシステムの音がどうなのかを確認する場合は、他にリファレンスを持つことだ大切です。
何も高価なシステムである必要はありません。安いシステムであっても左右スピーカーから等距離のベストポジションで聴くというステレオ環境を整えられれば、カーオーディオとの違いがわかってくるだろうし、なんならヘッドホンでもいいでしょう。まずはリファレンスを用意して、それとの聴こえかたの違いを確認することが、カーオーディオの音をよりよくしていくことにつながるでしょう。
そして、今回のミーティングのように、いろんなクルマが集まって、様々なクルマの音を聴いてみるのもヒントにつながります。オーナーさんと話をすればなんのおかげでこのような音になっているのか、参考になると思います。
秋田では初めてのミーティングでしたが、参加者には好評のようだったので、まだ日程は決まっていませんが次回も考えています。難点と言えば男臭い(笑)ことだったので、できれば家族揃って参加できるような、例えばバーベキュー大会を絡めたミーティングだったらいいなぁなどと考えています(笑)