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コラム

第二十一回「軽トラへのオーディオシステム構想」

極!石田塾

2021.01.09

自粛続きだった2020年が終わり、2021年が幕をあけました。おめでとうございます。とはいえ、関東の1都3県では緊急事態宣言が発出されるなど、まだまだ自粛は続きそうです。いつになったら以前のように気ままに出歩けるようになるんでしょうね。

でもクルマなら比較的に安全。基本的に密閉空間だし、オーディオフリークなら一人で音楽に没頭することも多いだろうし、人を載せるにしても家族だったり恋人だったり、信頼できるパートナーのことが多いでしょうから、それで感染してしまっても諦めがつくというもの。クルマからなるべく出ないようにして自然の中をドライブするだけなら、感染のリスクもかなり減らせると思います。という意味でも、車内の環境を快適にすることはますます重要になってきたと感じています。

ところで、僕は最近、3月末までの限定ですが、モスグリーンの2シーターを手に入れました。といってもスズキの軽トラですが(笑)。このクルマ、ちょっと出歩くのには下駄がわりでとても便利なんですが、オーディオがしょぼいんですよね。1DINのラジオが付いているだけで、スピーカーも1DINの中に収まっているので音はセンターから聴こえますが、ステレオではありません。とてもオーディオとは言えませんね。だから3月末までの限定とはいえ、どうにも我慢できなく、オーディオをどうにかしてやろうと考えています。

とはいえ、4月には返すクルマなので、大掛かりな加工はできません。なにしろドアにスピーカーはありませんから、ドアにスピーカーを付けるだけでも加工が大掛かりになりそうです。そこで考えたのが、カロッツェリアのTS-HX900PRS。2ユニット3ウェイのTS-Z900PRSは、昨年末のオートサウンドWebグランプリでもシルバーアワードを受賞し、その良さはすでに多くのかたがご存知かと思いますが、そのツィーター&ミッドレンジのみを付けようと思っています。

TS-HX900PRS

これでも再生周波数帯域は173Hzから90kHzと広帯域ですから、手軽に聴くには十分かと思います。取り付けも、ダッシュボードの上に置くだけだから簡単。少々大きいですが、前が見えなくなるほどではないでしょう。それよりも、ドアを加工せずに簡単につけられるのは、ありがたいですね。

もっとも低音好きの僕としては、おそらく低音が足りないと文句を言いそうなので(笑)サブウーファーの追加も考えています。とはいえ、軽トラなので置くスペースはほとんどありません。となると、助手席足もとに置くことになるんでしょうね。というわけでサブウーファーもカロッツェリアに手ごろなものがあります。ベースサウンドクリエイターのTS-WX010Aです。

TS-WX010A

このサブウーファーは幅230ミリ、高さ70ミリ、奥行き116ミリのコンパクトサイズ。助手席足もとへの取り付けを最優先に考えたタイプなので足もとにすっきりおけそうです。もともと助手席にはあまり人は乗らないでしょうしね。乗ったとしても「フットレストを用意した」くらいに言っておきます。(笑)

助手席足もとへ取り付け

このサブウーファーは振動板が17センチ×8センチのトラック型で、再生周波数帯域は20〜200Hzというスペックを持つもののそれほど低い周波数まで再生できるものではないのですが、上が200Hzまでとわりと高い周波数まで再生できるので、TS-HX900PRSとの相性も良さそうです。なにしろTS-HX900PRSの再生周波数帯域は173Hz〜90kHzですからね。クロスオーバーを使わず、両スピーカーとも鳴らしっぱなしでも、スムースに繋がりそうです。

また、低音の音源がリスナーの前方にあるのもこのサブウーファーの良さ。200Hz付近まで鳴るサブウーファーがリスナーの後ろにあると、いくらクロスオーバーやタイムアライメントのセッティングをうまくやっても、低音が後ろでなってる感は否めないものですが、このサブウーファーは元々リスナーの前方にあるわけですから中高音とスムースに繋がると思います。この点も、このサブウーファーを候補に上げた理由です。

となるとヘッドユニットは、やはりカロッツェリアつながりでDMH-SF700ですかね。いちおう他の候補も考えました。たとえばアルパインのフローティング・ビッグDAとか。あのモデルはリーズナブルだし画面はでかいし良いかなとも思ったんですが、やはりパワーアンプが内蔵されていないのがネック。しかもハイレゾ再生がネイティブではないんですよね。

DMH-SF700

その点、DMH-SF700は4chパワーアンプを内蔵しているし、3ウェイ対応のネットワークモードも選べます。つまりTS-HX900PRS付属のネットワークを使って簡単に済ますこともできるし、ネットワークモードを使ってマルチアンプ・システムを組むことも可能。これ、なかなか遊べそうです。

実は昨年の11月末にコルトレーンでエタニ電機のセミナーを行った時に、TS-HX900PRSにサブウーファーを加えただけの音が、ETANI ONEでチューニングするとすごく良い音になったという情報を仕入れていたので、理想を言えばヘッドユニット&DSPはETANI ONEが理想なんでしょうが、軽トラの室内には置き場所がありません(笑)。だから断念です。

ETANI ONE

新型コロナウィルスがより猛威をふるい、まだまだ自粛が続きそうですが、家にいる時間が長ければ、あれこれアイディアを考えたりする時間もあるというもの。また自作の人なら、自分で考えてオーディオを付ける時間もあるでしょうし、ショップでインストールしたクルマでも、自分なりにチューニングしてみる時間も持てます。という意味では、悪いことだけではないと感じています。

要は、この自粛期間をどれだけ有意義に過ごせるか。新型コロナウィルスの収束がいつになるかはまだまだ予想できませんが、コロナ禍が落ち着きどこへでも安心して出かけるようになった時、より充実したドライブ、旅行ができるようにマイカーのオーディオをメンテナンスしたり新調したりを考えるのも良いかもしれません。

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