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コラム

第40回「石田功はフジロッカー!」

極!石田塾

2022.10.12

7月最終週に久しぶりにフジロックへ行ってきました。入院した翌年は大事をとって欠場し、その翌年はコロナで中止。去年もコロナが危ない状態だったので行くのを辞退したのですが、さすがに今年は我慢できませんでした(笑)土曜日に用事があったので、金曜日1日だけだったんですが、堪能してきました。

苗場に向けて秋田を出たのが、前日の夜9時ごろ。親父の夕飯を作ったあと、その後2日分の食糧を用意して出かけました。もちろん、クルマの中では出演予定者の音楽をガンガンにかけて(笑)。といっても金曜日に出演するバンドはスペシャルアザーズくらいしか持っておらず、主に土曜日に出演のジャック・ホワイトとかフォールズとかコーネリアスとかダイナソー、日曜日のモグワイあたりですが。

秋田から苗場までのルートはほぼ下道。高速だと遠回りだし、所要時間も下道とほとんど変わらず。それなら、いっそのことすべて下道でと考えたわけです。眠くなったら途中の道の駅やコンビニで仮眠しながら行こうと思っていましたが、お気に入りのバンドを大音量で聴きながら走っていると、眠気は吹き飛びますね。スペシャルアザーズあたりを聴いていると心地よいので眠気が襲ってくる時がありますが、そんな時はすかさずジャック・ホワイトに切り替えると再びテンションが上がってきます(笑)。音楽にはそんな効果があるので、聴いているんでしょうね。音楽がない世界なんて想像できません。No Muxic No Lifeです(笑)

途中、少しは休みましたが、音楽を聴いてきたおかげで予定よりもものすごく早く現地に着きました。越後湯沢到着は朝の5時くらい。これじゃ、いくらなんでも苗場に早く着き過ぎと思い、朝入れる温泉はないか探しました。こんな時、スマホは便利ですね。僕のクルマには車載Wi-Fiルーターをつけたので、通信料もかかりません。車内でYouTubeなんかも見放題だから重宝しています。これ、付けると便利ですよ。

嬉しいことに朝6時からやっている湯元共同浴場山の湯というのが見つかりました。料金は500円。オープンまで駐車場で待っていると地元の常連さんが何人か集まって談笑しています。そこに見慣れぬ秋田ナンバーのクルマがいるものだから警戒されると思いきや、向こうも「おー、ロックの人か」と話しかけてくれます。思いの外、フジロック は越後湯沢にも浸透しているようです。

湯上りにのんびりしてもまだ7時。越後湯沢の街はまだお店が開いているわけもなく、ここにいてっもしょうがないので苗場を目指します。まだ早いよな〜と思っていたら、苗場はすでに賑わっていました。道には人がいっぱい歩いているし、お土産屋も賑わっています。「あ〜、これこれ」。フジロッカーの気分が盛り上がってきます。

駐車場を探し、クルマを停めたあとそこで仮眠。10時ごろに目覚めて、会場を目指します。位置は変わっていましたが、駐車場にはいつものクルマもいます。思えば、フジロックに、グリーンステージのオープニング前から来たのって、約20年通ってきて初めてかも。グリーンステージに着いたら、まずはハイネケンで乾杯なのですが、今年はまだ材料が届いていないということで、とりあえずビールは買えませんでした(笑)

グリーンステージの芝生に寝っ転がり、11時のステージを待ちます。最初に登場するのはThe HUというモンゴルのバンド。聴いたことはなかったんですが、始まった瞬間、一気に感極まって、涙がこぼれてきました(笑)。そう、この音圧だよなと、一気にフジロック・モードです。

このThe HUというバンド、馬頭琴のようなモリンホールというモンゴルの伝統楽器を持っている人もいれば、やたらとでっかいドラムを叩いている人もいます。歌もホーミーの唱法を使っていたりして、なかなか独特。これでヘビィメタル的な音楽をやるもんだから、ずっしりと重い音が楽しめます。以前、ハンガイというやはりモンゴルのバンドも出ましたが、モンゴルには良いバンドがいっぱいいそうです。

The HUを堪能したあとは、次もグリーンステージ。OAUです。かつてはオーバーグラウンド・アコースティック・アンダーグランドと言っていましたが、最近はOAU。ブラフマンのトシロウもいます。というかブラフマンの4人に、アメリカ人のボーカルとパーカッションが加わって、アコースティックな音楽をやるんですね。これも気持ちが良いです。

フジロックって、どのバンドが見たいから行くというのではなく、お祭りなんですよね。参加するだけで楽しい。ほんと、天国にいる気分です。だってゲートをくぐる前から遠くで音楽が聴こえていて進むにつれて、だんだん音が大きくクリアになってくるんです。そして、ステージの音がものすごくいいんです。というのはケミカルブラザーズで実感しました。

以前、赤坂ブリッツでケミカルブラザーズを見た時、音がモコモコでまったくぬけていなかったんです。あの箱の大きさであの音圧ではしょうがないんでしょうが、それにしてもひどい音でした。ところがフジロックではそれを感じたことはありません。野外だから当然と言えば当然ですが、ヌケのいい音で音圧もバッチリだからケミブラだろうが誰だろうが迫力ある音が楽しめます。それが、どのステージで見ても音が良いので、素晴らしいですね。これも僕がフジロックにハマった理由の一つです。

そのあとは、僕が一番好きな奥のステージ、フィールド・オブ・ヘヴンへ行きSKYEやスペシャルアザーズを見たり、その奥の元オレンジコートで食事をしたりとぶらぶら。ヴァンパイア・ウイークエンドは遠くから途中まで見て、帰路に着きました。ホントは、土曜日のジャック・ホワイトが一番見たかったんですが、用事があったので苗場にはいられず…。それでもリアルタイムでYouTubeで見てましたよ。かっこよかった! コーネリアスはファンが撮った動画が今でもYouTubeに上がってますが、これも良いですね。

とにかく音楽好きなら1度は行ってもらいたいフェスティバル。皆さん、花火大会やお祭りには何がなんでも参加するという人、多いでしょ。そんな感覚です。1年に1度のお祭り。このために、フジロックが終わった翌日から、来年のために貯金を始めるというフジロッカーも多いんです。たぶん、僕は来年もウロウロしていると思うので、現地で会いましょう! もし見つけてくれたらビールくらいは御馳走します(笑)

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