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コラム

第41回「イベントリポート、S-1グランプリ」

極!石田塾

2022.10.16

7月末のフジロックから帰ってきて、元来のイベント好きの虫が騒ぎ出し(笑)8月21日に宮城のスポーツランド菅生で行われたS-1グランプリへ行ってきました。

S-1グランプリはもともとサウンドの「S」だったんですが、より参加者の間口を広げようとスタイルも取り入れてドレスアップ・カーも参加できるようになりました。今年は新型コロナ・ウイルスの影響で2年間休んでいたこともあり3年ぶりの開催だったので、広い駐車場は満杯。実数は数えていないんですが200台近くはいたでしょうか。そのうち3分の1くらいがサウンドの参加者というイメージでしょうか。他はドレスアップ系です。

このイベント、参加者に楽しんでもらおうというのが目的なので、難しいことは言いません。よくあるサウンド系のコンテストだと「なんで俺が1位じゃないんだ」と不満を残して帰る人もたまに見かけたりしますが、このイベントにはありません。その代わり、商品もたくさん用意していて、テレビをもらって帰った人も数人います。これ、うれしいですよね。僕、ガチなコンテストはイヤですが、このようなイベントは楽しくて大好きです。

だいたい、自分の好きな音のクルマを持ち込んで、他人にあれこれ言われて何が楽しいのか。オーディオ製品には、ワイドレンジなものもあれば、再生レンジはナローだけど魅力的な音がするものもあります。またレスポンスが良いものもあれば、レスポンスは多少悪くても重厚な音が魅力なものもあります。ところがコンテストの基準がワイドレンジ&ハイレスポンスであれば、その傾向のスピーカー以外は認められないことになってしまうんです。となると、本来の「自分の好きな音を求める」という趣味としてのオーディオからは離れちゃいますよね。

いろんなイベントでジャッジをしてきた僕が何を言っているんだと思う人もいるかもしれません。それは間違い無いです。が、僕は明確な基準を持ってジャッジしています。それは、取り付けや調整がしっかりできているかです。カーオーディオの場合、製品選びよりも取り付けや調整は重要なのがホームオーディオとの大きな違いで、これができていないとせっかくの高い商品も台無しになっちゃうんですよね。

だから取り付けが甘かったり、調整ができていなかったりすると、そこは容赦無く指摘して、どうすればいいのかをユーザーと一緒に考えるようにしています。が、こういうことを長年続けてきたためか、最近、取り付けも調整もしっかりできたクルマがすごく増えてきたんですよね(笑)。この場合、ジャッジが難しくて、結局は僕の好みの音がするクルマの点数が高くなったりします。ワイドレンジでハイレスポンスな音のクルマが上位になりがちなのはそのためです。だから審査の前には必ず「順位なんかたまたま付いただけで、あまり気にしないでね」とは言っているんですが(笑)

話がそれました。S-1グランプリです。サウンドのジャッジは青森・パンプキンズの大山さんや宮城・ガレージZEROの鎌倉さんなど、東北のお店を中心にして5〜6名が集まっていました。自分でオーディオの取り付けや調整を行っている人たちだから、単に採点するだけではなく問題点を指摘して、解決方法のアドバイスをしてくれます。そういう意味では、コンテストというよりはクリニック的な感じでしょうか。単に採点をするだけではなく、音質向上につながるアドバイスをもらえるというのは、参加者にとってありがたいですよね。だから遠く新潟方面から参加している参加者もいました。まあ、いろんな会場で会う人ではありますが(笑)

当日はものすごく暑かったのと、翌日の予定があったので昼頃には引き上げてきたのですが、フェイスブック等の書き込みを見ている限りみなさん楽しそうで盛り上がっていたようです。山形・パワーサウンドMの松田さんが中心となってやっているイベントですが、ずっと継続して盛り上げていってもらいたいものです。

さて僕が参加する次のイベントは、10月2日にみやぎ蔵王の七ヶ宿スキー場・きららの森で行われるサウンドミート・イン東日本です。いわきステージでは東日本大震災後に作られた巨大な防波堤のおかげで音圧競技ができましたが、今回は山の中でどのように音が響くかわからないため、音圧競技はなし。サウンドとビジュアル(カスタム&ドレスアップ)のコースのみになります。

僕が参加するのはもちろんサウンドクリニック・コース。他に評論家の土方久明さんと元アルパインの中村重王さんがクリニック・コースに参加するので楽しみにしています。また今回から、クリニック・コース以外に参加した人でもオプションで僕らのアドバイスを受けられるようになります。エントリーフィーとは別に料金(5000円)がかかるので「高っけえなぁ」という感じ(笑)ですが、音質向上のヒントには繋がると思います。

先ほども言ったように、僕はそれぞれの人の音の好みは最大限に尊重するようにしています。だから安いシステムだろうが、取り付けと調整がしっかりできていて、製品の魅力をしっかりと引き出していたほうが高い点数をもらえます。逆に高いシステムでも取り付けや調整がなっていないクルマは容赦無くダメなところを指摘して改善につながるようにアドバイスしていきますので、そのつもりで参加してください。けっして高得点とか、高い順位を得るために参加するということは考えないように。

今回の基準曲は3曲選びました。1曲はHD Tracksの2022サンプラーから、クリス・ジョーンズの「 Long After You Are Gone」という曲です。オーディオ・マニアっぽいでしょ(笑)。チェ スキーレコードのサンプラーなので、録音が良い音源が集まっています。僕がダウンロードした時は無料だったんですが、今はどうなんでしょう。一応URLを貼っておきます。
https://www.hdtracks.com/#/album/61d5d84ac0947355ea247555
この曲は録音が良いので、調整で高域を上げすぎているととたんに聴きづらい音になりそうで、そのチェックに使います。

2曲目は大好きな元レディオヘッド、トム・ヨークの新プロジェクト、The Smileの「The Opposite」という曲です。このドラムス、バスタムのミュートがきいていないようで、なんか邪魔をするんですね。サブウーファーが合っていないと、とんでもない音になるんじゃないかと期待しています(笑)。

そしてもう1曲も僕の好きなバンド、This is the Kitの「Coming to Get You Nowhere」という曲です。もともとマンドリン&ギターとベースの女子が中心のシンプルな構成だったんですが、売れてくるにつれて今回はホーンも参加しています。出だしのホーンが左右に分かれて立体的に聴こえるあたりが楽しいと思います。ケイト・ステイブルの声も魅力的ですよね。全体的な帯域バランスなどを聴くのに使います。

S-1グランプリに始まって最後はサウンドミートと、とりとめない話になってしまいましたが、要するに趣味のオーディオなんだから、人が何を言おうが自分で納得している音が一番ということ。そんな音が見つからないとか、よくわからないためにコンテストなどに出ていろいろ探っているんだと思います。それを解決するためには、とにかく音楽をよく聴くこと。それも一つのシステムで聴くのではなく、いろんなシステムだったりライブ会場だったり、ありとあらゆる場所で聴くことをお勧めします。そして好きな音に巡り合えたら儲けもの。そうなるように、機器を揃えたり調整していけばいいんです。人が言う良い音ではなく、自分で見つけた好きな音。これを追求するのが大事です。

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