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コラム

第45回「2023サウンドミートin東日本」の告知

極!石田塾

2023.07.03

https://www.uroco.co.jp/usdiner/soundmeetin/?m=2023

暖かくなってきて、各地からカーオーディオ・イベントの話題が聞こえ始めてきました。新型コロナウイルスに対する規制も緩くなり、イベントをしやすい環境になったので、今年のイベントは参加者も増えそうですね。

僕は2023年の1発目として、福島・いわきで5月28日に開催されるサウンドミートイン東日本いわきステージにジャッジで参加します。いつものように、クリニック・コースです。

このイベント、ジャッジにも参加者にもコンテストだと勘違いしている人がいるようですが、僕はあくまでもクリニックだと捉えています。一応、主催者が用意したジャッジシートに沿って採点して点数をつけるので、勘違いしてもしょうがないとは思いますが、僕が重視しているのは点数の高低よりも、そのシステムの改善点を見つけ出すこと。取り付けや調整で改善点があったらそこを見つけ出し、より良い音が楽しめるようにアドバイスするようにしています。だから、もし参加するかたがいらっしゃるなら、点数そのものを気にするよりも、アドバイスを重視するようにしてもらえるとありがたいと思っています。

この話は、口が酸っぱくなるくらい何度もしているような気がしますが、音楽とはあくまでも趣味のものでオーディオとは趣味の音楽を再生する装置にすぎません。もっとも、装置に多額を投入すればそれに応じてクオリティが高まってきて、音楽がよりリアルに聴こえる可能性が増えるんですが、カーオーディオが難しいのは取り付けや調整次第で、機器が持っている能力を引き出せていないことが多いという事実。お店のデモボードで試聴した音と、実際にクルマに装着して聴いた音が違うことが多いのは、取り付けや調整にも起因するし、そもそもクルマの中と店のなかでは空間のエアボリュームが違うということが影響しています。だから違って当然なんです。

その違いにがっかりしてしまう人も多いんですが、取り付けや調整の改善で最初に願っていたような音にできるだけ近づけるのが僕の役目だと思っています。そもそも、機器を選ぶ時にいろいろ試聴するのは、自分の好みに合った音を見つけるためだし、音の好みは人それぞれ違います。メリハリがはっきりした音が好みの人もいれば、メリハリよりもボーカルがリアルに聴こえるほうを選ぶ人もいます。軽やかでライトな音が好きな人もいれば、ずっしりと重く重厚な音じゃないと嫌な人もいます。音の好みは人それぞれですから、それを決まり切ったひとつの基準で採点して評価するなんて、ナンセンスですよね。やはり、リスナーそれぞれの好みは尊重したい。その上で改善点を探り、より良い音にするにはどうすればいいかを一緒に考えていくのが良いのではないかと僕は思っています。

だから、単に「他人のクルマより評価が高い」ことを自慢したい人は、正直言って僕のクリニックには向いていません。その場合は、他のコンテストにエントリーするか、コンテストだと勘違いしている他のジャッジに申し込むことをお勧めします。今回は土方さんの他、井上さん、小林さん、そして峰岸さんがジャッジとして参加します。峯岸さんはオーディオ評論家ではなくサウンドプロデューサーで、エンジニアとしての経験も長いので従来の評価とは違った視点で見てくれるのでは? と期待しています。機会があれば、僕のクルマも聴いていただいて評価してもらおうと思っています。

ところで先生問題。ジャッジに決まると、たいがいホームページなどではジャッジは○○先生、○○先生と表記されます。この先生という言い方、どうにかなりませんかね。というのも、先生と読んでいいのは医者か教師だけ。それ以外は、バカにする時の呼び方だと僕は思っています。「先生と言われるほどの馬鹿でなし」という言葉がありますが、これは、先生と呼ばれていい気になっている人に対する批判です。だから、僕は先生と呼ばれることが大嫌い。いや、先生と呼ばれても気にしなかったり、いい気になっている人の気持ちがわかりません。以前は「先生と呼んだら殴るからな」と宣言していましたが(笑)さすがに年をとるとその気力も失せて今は放置しています。が、どうかこのコラムを呼んでいる人は、絶対に先生とは呼ばないでください。皆さんと同じ、ただの音楽好きですから。

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