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コラム

第二十六回「DIATONE DS-G400リポート」

極!石田塾

2021.06.17

10都道府県に出されている緊急事態宣言が6月20日まで延長され、ひきこもりの日々が続いていますが、いかがお過ごしでしょうか。新型コロナウイルスに感染したときの後遺症として難聴が報告されているという話を聞いた後は、感染したら一大事と思い、ひたすら人と会うのを避けて我慢している日々が続いています。

そんなさなか、注目の新製品が出ました。ダイヤトーンの新しいスピーカー、DS-G400です。しばらく新製品の話を聞かなかったので「ダイヤトーンって、もう新製品の開発を止めちゃったのかなぁ…」と思っていただけに、嬉しいニュース。今回は、この新製品の話をしましょう。

ダイヤトーン・スピーカーの久々の新製品ということもあってユーザーからの注目度も高いようで、僕が運営しているサイト、Car AV Pressでも普段の2倍以上のアクセス数。今でも少しずつアクセス数が伸びているので、いかに注目度度が高いかが分かります。

このような注目の新製品なので、普段ならいち早く兵庫・三田の三菱電機へ出かけてじっくり試聴するところなんですが、残念ながら今回は試聴できていません。というのも、すべて新型コロナのせい。なんと三菱社員も今は出張が禁止で東京の社員が三田に出かけることができないため、僕らも行けないんです。また、今は我慢の時期と思って、僕自身がなるべく人に会わない生活をしているというのもあります。ほんと、早く収束して欲しいですね。

といいつつ、三菱電機の販売代理店はすでにデモカーを用意してショップ回りをしているようで、信頼できる友人がタイミングよく某ショップで試聴する機会があったそうです。その情報をもとに新しいDS-G400を推測すると…。

まず、デモカーですが車種は分かりませんが黄色いクルマだったそうです。たぶんC-HRでしょう。その出音ですが、なんかとても気持ちが悪い音だったそうです(笑)。三菱電機の社員がセッティングしたそうですが、定位が不自然だし、位相がずれているというか音がねじれている感じ。正直「こりゃダメだ」と思ったそうです。

ところがその後、販売代理店のセールスがこっそり調整したセッティングで試聴してみたところ、音は一変。自然でまともな音になり、ユニットの素性としてはすごく素直で良いのでは? と思えたそうです。気になるところがなく平和な音。バリバリのハイファイを求めず、音楽を心地よく楽しむ上ではコスト・パフォーマンス的にも良好なスピーカーだと感じたそうです。

この話を聞いて僕が感じたのは、ユニット自体はかなり優秀なんだろうな、ということ。反応が鈍いスピーカーだとセッティングを変えたところで多少は音が変わるにしても気持ち悪いから自然で良い音に変わることは無いと思うんですが、これだけ大きく変わるということはユニット自体が優秀で敏感であるということしか考えられません。

またユニット自体にクセが無いことも重要。ユニット自体にクセがあると、自然とか素直と感じる前にどうしてもそのクセが気になってしまうのですが、平和な音ということは気になる部分とか耳に刺さる部分がなかったということなんでしょう。ダイヤトーン・スピーカーは代々「何も足さない、何も引かない」をコンセプトとしていますが、今回も同様の設計思想で作られていると推察できます。

しかし、試聴する前には「中途半端な値段のスピーカー」と思っていたそうですが(笑)販売代理店セールスがチューニングした音を試聴した後にはコスト・パフォーマンス良好と感じさせてしまうあたり、かなり期待していいのでは? と思ってしまいます。

DS-G400のスペックを見ていくと、フレームは樹脂製のアドバンスドHDフレームだし、ウーファーの磁気回路はフェライトです。このあたりはコストを考えた結果でしょうが、ウーファーの振動板にはNCV-Rを採用するなど、コストをかけている部分もあります。NCV-Rといえば、これまでフラッグシップのDS-SA1000にしか使われていなかった素材。それを採用したあたりにも、DS-G400にかける意気込みが分かります。

またWサイド・ソリッドライン構造は、表と裏に5本のリブを貫通させて最内周から外周ギリギリまで延長した構造。内側と外側の剛性の変化量を極力減らしているので、より正確に空気を動かせるわけです。

さらに大きく変わったのが、ウーファーのエッジ部分。高性能ウレタンエッジを採用することで不要共振を抑制し、DS-G500よりも特性がフラット化したので、人間の聴覚の感度が上がり始める1〜2.5kHzの帯域がより滑らかになったそうです。だからヴォーカルがよりクリアで鮮明に聞こえるというわけ。ヴォーカル好きにもありがたい改良です。

他にもツィーターのボイスコイルの接合部分をYコンタクト構造にしたり細々とした変更点はありますが、付属パッシブネットワークのクロスオーバー周波数がDS-G500の3kHzからDS-G400では2.7kHzと下げられたのもポイント。これはツィーターの再生範囲を広げることで高い位置からより多くの音を発しようという試みと、低域をより強化しようという試みからでしょう。カタログにも、低音を重視したような文言が数多く見られます。

まだ試聴していないのであくまでも想像でしかありませんが、信頼できる友人はオーディオ業界と音楽業界の両方で活動していて耳の確かな人なので確かな情報かと思います。そんな彼がコスト・パフォーマンス良好というのだから期待して良いと思います。

まぁ、人の話をあれこれ聞くよりも、実際のスピーカーの音を聴いて自分の耳で確かめてみることが重要。車載の状態だとセッティングによって音がガラリと変わりそうなスピーカーなので、ぜひ試聴室とかお店のデモボードとか、しっかりとした環境でじっくりと聴いてみることをおすすめします。

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