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コラム

第十五回「カロッツェリアのディスプレイオーディオ」

極!石田塾

2020.07.20

トヨタが純正システムにディスプレイオーディオを採用し始めてから、半年以上経ちました。その間、画面の解像度が低いとか、システムアップが難しいなど、あまり良くない評判も出ていたので、カロッツェリアなどの市販機メーカーが出してもどうなのかな? と思っていたのですが、カロッツェリアのディスプレイオーディオの人気が上々のようです。

特に、9型モニターを搭載したDMH-SF700は、当初の予定販売台数の2倍以上をコンスタントに売り上げるほどの人気だとか。なぜ、これほど人気なのかを探るために、デモカーを借りてみました。

まずディスプレイオーディオの説明から。ディスプレイオーディオとは、文字通りディスプレイを装備したオーディオ機器です。ナビゲーションなどの機能は無く、スマートフォンのナビアプリの画像をディスプレイに映して地図が見られます。

DMH-SF700の場合は、1DINサイズのボディに9型ディスプレイを装備したスタイル。CDやDVDなどのディスクドライブは無く、ディスクメディアの再生はできません。音楽を再生するにはスマホの音楽再生アプリやBluetooth、USBを介して。まあ、最近は僕自身もUSBにハイレゾ音源を入れて持ち歩くことが多いし、スマホにも音楽が入っているので、CDを聴けなくても問題ないと思います。

ハイレゾ音源の再生も可能です。再生可能なフォーマットは192kHz/24bitまでのFLACと192kHz/32bitまでのWAV。DSD64とDSD128の再生にも対応しています。ただし、再生時には96kHz/24bitのLPCMに変換。またLDACに対応しているので、Bluetooth経由で、ワイヤレスでもハイレゾ相当の音質が楽しめます。まあ、iPhoneユーザーの僕には関係ありませんが(笑)。

またWebブラウザを搭載しているので、Webサイトも見られます。たとえばYouTubeなども、9型画面で視聴可能。これはありがたいですね。またZoomもできるそうですが、クルマの中まで仕事場になってしまいそうなので、ちょっと勘弁と行ったところでしょうか。まあ、使えるけど使わなければいい話です。

デモ用のiPhoneも用意していましたが、手持ちの自分のiPhoneを繋いでみました。するとディスプレイにはiPhoneにインストールしている中で、Apple CarPlayに対応しているアプリがディスプレイに表示されます。

地図アプリなら、AppleのMapにGoogle Map、そしてYahooカーナビなど。使ってはいませんがいちおう入れてある百度の地図アプリも表示されました。また音楽プレーヤーやネットラジオ、サブスク音楽配信はAppleのMusicのほか、Amazon Musicにも対応。Spotifyも楽しめます。個人的になにより気に入ったのは、Tune inが楽しめること。部屋で仕事をしている時は、だいたいTune inでイギリスBBCの6Musicを聴いていることが多いのですが、クルマの中でも同じ環境が楽しめます。もう、これとSpotifyとYouTube、そしてUSBのハイレゾ再生があれば十分という感じですね。

カーナビアプリも、思ったよりは使えます。もちろん、本格カーナビに比べれば丁寧で詳細な交差点拡大図は出てこないし、合成音の音声案内はぎこちないし、長年本格カーナビを使い慣れた人にとっては不満を感じる人もいるでしょう。でも、最初からスマホナビに使い慣れている人なら違和感なし。おそらく、使っているうちにこれで十分だと思えてくるのでは無いでしょうか。

ちょっと驚いたのは、地下駐車場を走っている時に、自車マークが動いて追従していること。通常、スマホナビはGPSやWi-Fiの電波が途切れた場所では測位が甘くなるのが残念で、トンネル内や地下駐車場等では現在地が分からなくなることもあるんですが、わりと正確に位置を表示しています。

メーカーに聞くところによると、DMH-SF700は本体にジャイロセンサーやGPSを内蔵しているので、それが効いているのかもとのこと。もちろん、ジャイロがどのように働いているかはアプリ側に依存する部分なので、パイオニアとしてはわからないとのことでしたが、自車マークの動きを見る限り、ジャイロが効いてGPSを受信できなくても自律走行できているという印象でした。

本体が1DINサイズなのも重宝される理由かもしれません。というのも、以前は1DINサイズのインダッシュモニターを採用したカーナビがありましたが、今はすべてカーナビ本体は2DIN。しかし、少し古い輸入車のようにオーディオ取り付け部が1DINしかないクルマも存在するわけで、そんなクルマに取り付けるのにぴったりというわけです。しかも画面が9型の大画面ですから、ありがたいですね。

たぶん、これは使用アプリにも関係すると思うのでそこを明確にしておくと、使ったのはAppleのMap。スマホはAppleのiPhone Xです。

さて音です。今回はデモカーのホンダN-BOXにDMH-SF700を装着し、フロントをカスタムフィットスピーカーのCシリーズに入れ替えてありました。その状態での音はハイエンドな人だと不満を感じるでしょうが、普通の音楽好きには十分なクオリティではないでしょうか。DSPを内蔵していて、タイムアライメントやイコライザーの調整、クロスオーバーの設定も可能です。

ただしタイムアライメントはプロモードがなくイコライザーは13バンド、クロスオーバーも2ウェイだからサブウーファーを加えた時に設定するという簡易的なものなので、より細かい調整をしたいなら外部DSPの追加が必要でしょうね。そうすればハイエンドなユーザーにも対応できると思います。

DMH-SF700はオープン価格ですが、実売価格は9万円ほどだそうです。6.8型のDMH-SZ700は性能的にはまったく同じで、画面サイズが違うだけで5万円ほど。この価格差は大きいですが、せっかくなら画面が大きい方が良いかと思います。まだ使っていなければ、特別給付金で入手できます(笑)。

音質をとことん追求するハイエンドなカーオーディオユーザー向けというよりは、音楽が好きでいろんな音楽をたくさん聴きたいという人にぴったりのモデルと言えるんじゃ無いでしょうか。ただし、使えば使うほど、スマホのデータ量が気になってくるので、使用状況に応じてデータ量の変更も視野に入れることをお勧めします。

このモデルの持ち味は、スマホのアプリをそのままクルマで使えること。地図アプリから音楽系のアプリ、メッセージ等のアプリまで、さまざまなアプリが使えます。しかも画面が9型と大きいので、見応えあるし操作性も上々。同時に6.8型画面の2DIN機、DMH-SZ700も出ましたが、今の時代はやはり大画面のほうが魅力的でしょう。

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