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コラム

第八回 「2019年オートサウンドWebグランプリ」

極!石田塾

2019.12.11

11月末にオートサウンドWebグランプリが発表されました。【細かい結果はこちら】を見ていただくとして、カロッツェリアの新しいサイバーナビ、AVIC-CQ910-DCがゴールドアワードに輝きました。

このサイバーナビ、6人の選者のうち5人から最高得点の3点を獲得するという圧倒的な得点でした。逆に、その一人がなぜ3点じゃなかったのか不思議なくらいです(この選者はパナソニックに3点を与えていました)。誰とはいいませんが(笑)。もちろん僕も3点。今回はサイバーナビがゴールドアワードに輝いた理由と、その選考過程を綴っていこうと思います。

写真引用:オートサウンドWebグランプリ

先ほども述べたように、オートサウンドWebグランプリの最高点は3点です。1人20点の点が与えられ、3点から0点の間でそれぞれの選者が配点していきます。僕の配点はサイバーナビとマッチのアンプ内蔵DSPに3点、イートンとブラム、オーディソンのスピーカー、それにブラックスのアンプとDSPに2点、そしてモレルのスピーカー、パナソニックのAVナビ、オーディソン とモスコニのアンプ内蔵DSPに1点という配点です。

今回は、試聴の直前になってアルパインのAVナビは発売が延期になったとの理由で急遽エントリーを取りやめたし、ダイヤトーン・サウンド・ナビやクラリオンのクアッドビューは、地図が最新になっただけとか画面サイズが変わっただけのマイナーチェンジなので対象外だったりと、エントリー台数が全13モデルと少なかったのは寂しいところではありました。とくにアルパインはハイレゾ再生に対応しているとのことで期待していただけに残念です。まあ、来年を待ちましょう。

このような状態だったので、実は持ち点が20点でいいのかという問題も出てきました。何しろ、すべての製品に1点を配点しても7点が余るわけです。それを他の機種に回すような配点もできるわけですよね。それでも、まずはまずはやってみようということで、20点の持ち点で配点してみました。

僕の場合は、まず最初に3点の製品を決めます。その基準として重視しているのは「音が良い」というのは大前提ですが、なにか新しい提案があるかということを考えます。サイバーナビの場合、Wi-Fiスポットになって動画や音楽をストリーミングで見放題&聴き放題という点ですね。ボディ前面からハードキーを無くし、フルフラットにしたデザインも秀逸です。

またコスト・パフォーマンスも重視しています。つまり、高ければ音が良いのは当たり前。予算に余裕がある人なら、高くて音が良いものを選べば良いのですが、世の中、そんな人ばかりとは限らず、決まった予算の中でやりくりして、より音が良くなる工夫をするわけです。だから、コストパフォーマンスは重要。払った金額に対して、どれだけの満足度が得られるのかを重視しています。

そのため70万円のイートンのスピーカーは2点止まり。音だけ考えたら3点を与えられるほど素晴らしいのですが、なにしろ70万円。しかも3ウェイなので、取り付けも難しくなります。試聴室で聴いた音がそのままクルマの中で再現できるのかという不安も含めて、2点としました。スピーカーは他にオーディソン、ブラム、モレルがありましたが、オーディソンとブラムは同じく2点。これらは2ウェイで20〜30万円台でしたから、イートンと比べるとリーズナブル(それでも高いのですが)。音はイートンほどでは無いにしても十分に魅力的ということで同点という判断です。モレルはウーファーが薄いという特徴がありましたが、薄型にしては出ているものの低音が物足りないので1点としています。

写真引用:オートサウンドWebグランプリ

以前、70万円に近いスピーカーにゴールドアワードを与えたこともありました。ダイヤトーンのDS-SA1000です。あのモデルは2ウェイであり、すべての帯域をピストンモーション領域でカバーするという凄さがありました。分解能の高さやスピードの速さといった音の良さに加えて、その凄さがあったのでゴールドアワードに推薦したわけです。

ブラックスの2台は、3点にするか2点にするか悩むところでした。しかし両モデルとも80万円を超える値段。これらは2台組み合わせて使うことに意味があるので、2台合計で160万円を超えるとなると、誰にでも手に入れられるものではありません。確かに音は素晴らしいのですが、両機とも2点としたわけです。

写真引用:オートサウンドWebグランプリ

代わりに(というわけでもありませんが)マッチのアンプ内蔵DSPに3点を入れました。これと同様のモデルはオーディソン とモスコニがありましたが、2chで聞く限りとびきり音が良かったのが、このマッチです。内蔵アンプは4chと他のモデルよりも少ないしDSPのチャンネル数も少ないので、これでは足りないという人もいるかもしれませんが、僕はもともとフロント2ウェイをマルチアンプで鳴らしていい音が楽しめればいいと思っているので、これで十分。サブウーファーを加えることもできるので低音の心配も要りません。

写真引用:オートサウンドWebグランプリ

アンプ内蔵DSPはもともと、純正デッキを変えづらいクルマで、純正デッキを活かしたままで手軽に音質向上を図るためのアイテムなので、割り切りが必要です。その点、このマッチのモデルだけが10万円を切る価格だったし、チャンネル数は少ないとはいえ、手軽に音質向上を図るには十分。そして音も良い。そんな割り切りの良さとコストパフォーマンスの高さで3点を与えたわけです。とはいえ、オーディソンやモスコニも今後のオーディオを考える上では捨てるわけにはいかないアイテムなので、共に1点を与えた次第です。

一通り書いたところで、サイバーナビに戻ります。このナビ、とにかく画期的なところが多いモデルです。まず、その音。昨年モデルもS/Nが上がって、ノイズのないクリーンな音だと思っていたのですが、今年のモデルはそれよりもなんと8dBもノイズフロアが下がっています。これだけ下がっていると聴いただけでもわかります。とにかく静か。昨年モデルに輪をかけてクリーンなサウンドが楽しめます。

ノイズフロアが下がったということは、これまでノイズに埋もれていた音も聴こえてくるわけで、情報量も向上。音源がハイレゾだったら、確実にダイヤトーン・サウンド・ナビを超えていると思います。しかも、外部アンプを加えた時がいいんですよね、これが。ノイズフロアの-8dBはプリアウト出力時のデータで、内蔵アンプでは-4dBしか下がっていません。とはいえ、4dBも下がるとノイズは半分以下になるわけで十分すごいのですが、プリアウトだとそんなものでは済まないということです。

だから35,000円のPRS-D800につなぎ変えて聴いた時の音の変わりようの凄いこと。「D800ってこんなに良いアンプだったの?」と改めて思ったほどです。実は昨年モデルでも内蔵アンプとPRS-D800の聴き比べをしています。その時は「内蔵アンプ、結構いいね」という感想でした。それが今回は外付けアンプのほうが断然良かったわけです。おそらくプリアウトにバッファーアンプを加えたことでノイズフロアが下がり、外部アンプの性能を引き出しやすくなったのでしょう。新サイバーナビは、D800のようなリーズナブルなアンプでいいので外部アンプを加えるべきモデルだし、もっと質の良いアンプにしたらどんな音がするんだろうと楽しみも広がります。

そんな音の良さに加え、Wi-Fiを活用したストリーミング・サービスが楽しめるわけです。僕がすごいなと思ったのは、自宅のNASにアクセスして車内で楽しめること。NASはメーカーや機種が限定されますが、対応機種を用意すれば簡単にアクセスできます。これにハイレゾ音源を貯めておけば、ハイレゾ音源をストリーミングし放題なわけです。

またFire TVスティックをHDMIに差し込んでおけば、数々のサブスクリプション・サービスも楽しめます。もちろんAmazon Music HDも。Fire TVスティックを経由するので制限がかかって、音源がハイレゾでもネイティブでは楽しめませんが、それでもSpotifyのストリーミングよりも上質な、十分な音質で楽しむことができます。さらにYouTubeも見放題だし、自宅のBDレコーダーにアクセスして録画したTV番組みを見ることもできます。とにかく、これでもかというくらいのコンテンツが溢れているんです。

新しいサイバーナビの魅力はまだまだ尽きませんが、このあたりが3点を与えた大きな理由。とにかく、最近のAVナビの中では1歩も1歩も突き抜けたモデルだと思います。もちろんカーナビとしての性能も抜群で、一度サイバーナビを使ってみると、他社のナビ付き車に乗った時に物足りなさを感じるほどです。それほど多機能&高性能です。

2019年のオートサウンドWebグランプリにエントリーしたモデルの中から、僕の配点とその理由を述べてきましたが、それが製品選びの参考になったら幸いです。

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